近年、さまざまなワークショップの場では「模造紙」や「ふせん」が多く使わわれています。
それは、なぜでしょう。手に入りやすいから?安価だから?いろいろな手法がありますが、その集まりの目的をより豊かにするためにはどんな素材を使うのが良いのでしょう。
造形ワークショップの観点から、画用紙を使って「まちづくり」ワークショップを行いました。
ワークショップ
画用紙とまちづくり
例えば、画用紙を使うとこんなに話し合いが豊かになる!
コンセプト
ワークショップの流れ
ワークショップのポイント
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アイデアを立体的にする
「画用紙は強度があるので、折って立ち上がる」
素材の画用紙の特性を活かしたことで、平面だったアイデアカード(ポストイットサイズ)が整理をしながら立体的に可視化され、さらに実際の街という立体空間にテーブル全体が変化。自然と行程がステップアップしていきました。 -
素材の持つ感覚
誰もが使ったことがある、懐かしい図画工作の感覚で画用紙を使い手を動かすことで、その時間をより豊かに、テーマである「まち」を時間として捉えて、考えるきっかけになっています。
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ワークショップの成果の持ち帰り
画用紙を使うことでワークショップの成果を「本」のように持ち帰ることができるようにしました。帰ってからもワークショップで考えた「まちづくり」のことを本を見ながら、振り返ることができます。
画用紙の使い方
- テーブルクロス代わりに引く(いつでも書けるキャンバスに)
- ふせんの代わりに使う(チームでアイデア出し)
- 折り曲げて工作をする(自立と加工のしやすさ◎)
- 製本する(持ち帰るためのひと工夫)
使用画材
- 20人分
- 画用紙:並口×A3、20枚 カードサイズ30枚 (まちづくり工作用)
- 画用紙:厚口×A4、20枚 ※100枚(持ち帰り製本用)
- 画用紙:特厚(1091×545mm)×4枚 ※テーブルクロス用
- 他道具:水性ペン、色鉛筆、クレヨン、スタンプ、ハサミ、マスキングテープ
まとめ・やってみた感想
目的に合わせて、素材や道具を吟味して構成することで、同じワークショップでもさらに面白くすることはできるかを試みました。
道具から発想をもらったり、さらに進行を円滑に行なうことができます。
まちづくりでは人と人の関係性やメソッドばかり着目されがちですが、その場のことで
画用紙の特性を、参加それぞれが思い思いに活かし、さらに創発することで、より良い成果につながります。
タイトル | 第1回「がようしラボ」ワークショップ 「画用紙で好きなまちを描く、つくる」 |
日時 | 2016年4月3日(日)13:00 – 17:30 |
場所 | 東京学芸大学図書館カフェ「note cafe」東京都小金井市貫井北町4-1-1 |
人数 | 20名(先着順)無料 |
先生 | やまさき薫 |
ファシリテーター | 横須賀ヨシユキ |
授業コーディネーター | 萩原修、吉川友紀子 |